陽だまりもよう株式会社とは
陽だまりもよう株式会社は、手仕事や風景、日々の暮らしの中にある微かな記憶を拾い上げ、物語として綴るあなたの顧問編集社です。
モノが語り、誰かの心に残る——そんな循環を作っています。
Action 01 ストーリー事業
「地域の人やモノやサービスに、ドラマチックな引力を。」
家々の間を歩く。波のように歩く。
どこかの家の洗濯物がふわりと香ってくる。誰かの暮らしが、子ども時代が、今日これからのただいまの光景が、頭に飛び込んでくる。
世の中の何かを解決したい? そんなにたいそうなものではないかもしれない。
言葉屋を続けてきたけれどやっぱり、ことばをしゃべりたくないんだから。
つくるという行為は好きだ。それをみて何かを思った人の力になる。
そうして誰かの心が動いたら、私が二度と会えない大切な人たちや、一生のうちに出会う未来もない人たちが、その人に守られるかもしれない。
私たちにはどうすることもできないはずの世界に手を伸ばしたい。
だから、桜で春を見て、金木犀で秋を嗅ぐような、そういう証をそこらへんに置いておきたいと思う。
もう会わない人と、おんなじ言葉でつながる。あなたにとってのそれの意味は、私たちが思うようには訳されないこともあるかもしれない。なんてことはどうでもよくて、さっきまでと違う気分になってくれればじゅうぶんに役割は果たせているのだ。
できれば本当は、誰かにとっての大切なものは、ずっと残っていてほしい。
田んぼも、お店も、遊具も、後者も。でも循環することも必要だから、私たちが代わりに残しておく。あなたがいつでもその時の気持ちに帰れるように。
だから心の帰る場所を残しておきたい人や、それが残っていることで誰かに伝えたいことが届けられそうな人を、陽だまりもようは探している。
これは陽だまりに木々や葉の影がもようを描くように、そこにある光を照らす仕事、のようなもの。

Action 02 物柄・手仕事ウェブマガジン「ひだまりもよう。」
「物音——ものが鳴る。空間が鳴る。」言葉と音で感じる一点もののようなコンテンツを通じて、暮らしに余韻を届けるウェブマガジンを開設しました。

モノの纏う気配を、物柄と呼ぶという。人柄ならぬ、物柄です。
必要なモノがすぐに手に入る世界になりました。すぐそこのコンビニに並んでいることもあれば、今日中に家に持ってきてもらえることもあります。落書きするのはさっき届いた画用紙でもコピー用紙でもいいし、iPadの画面ということもあるかもしれません。
それでも、私たちはあてもなく歩き、物柄を醸し出しているモノを選ぶのが好きです。途方もなく便利な世の中で、必要なのか必要ないのかよくわからないモノを見つけ出しては、「なんか良いかもな」とテレビボードの上に並べてみたりします。美術館のショップでロゴが刻印された真っ白なスケッチブックを見かければ、そこに何か描いてみたくなります。絵に苦手意識があるなら、映画の半券と感想をそこに記録してもいいでしょう。
服やカトラリーや、アウトドアギアでさえ、「職人が1点1点丁寧に仕上げました」と書かれていると、「これは大切に扱うものだ」と思えてきます。手仕事を感じるモノ。時間をかけて作られたということそれ自体がまた、モノに気配を纏わせます。作り手と使い手が深いところで結びつき、日々の生活の中で思慕する空白の時間をもたらしてくれるのです。
これからはきっと、物柄と、手仕事でモノを選ぶ時代になると思います。そうして見つけ出したものは、小さくても、高価でなくても、生活の中に余白を取り戻してくれるでしょう。
そしてその出会いの場も、これまで以上に必要になります。この世界の物柄と手仕事を探しに行きましょう。